すべてが無駄になった。北方四島(ロシア名・南クリル諸島)問題を解決するため、日本の安倍晋三首相は全力を尽くしている。ロシアのプーチン大統領との関係構築、ロシアとの経済協力に力を入れている。ところがプーチン氏は12日の東方経済フォーラムで、前提条件を設けず日露平和条約を締結することを急きょ提案した。日本メディアは、安倍氏は領土問題の交渉で進展を実現しておらず、自らプーチン氏に取り入る努力が水の泡になったと伝えた。

日本メディアによると、安倍氏は就任後、プーチン大統領と22回会談している。プーチン氏に取り入るため、安倍氏は秋田犬をプレゼントした。多くの会談で、安倍氏は遅刻しないよう一路小走りしたほどだ。しかしながらプーチン氏の3日の発言は、日本側の立場とは相容れないものであり、安倍氏にとっては青天の霹靂だった。東洋経済オンラインは13日、重要な領土問題で安倍氏はいかなる進展も実現しなかったと伝えた。TBS(電子版)は13日、日本は日露関係で予想しなかった難題に直面したと報じた。13日付日本経済新聞は社説の中で、日露首脳は領土問題交渉の「新アプローチ」をめぐり共通認識を形成してからすでに2年がたつが、交渉に目立った進展はないと論じた。双方は2年間に渡り経済協力の展開を強調してきたが、領土問題に関する交渉はあまりにも少ない。また経済協力に成果があっても、双方が領土問題を解決できるとは限らない。プーチン氏は、安倍氏が個人的な親しい関係により日露領土問題を解決しようとしているため、フォーラムでの発言が日露関係を悪化させる可能性は低いと判断したかもしれない。

法政大学大原社会問題研究所前所長の五十嵐仁教授はブログサイトで、「プーチン氏の提案は驚きではない。自民党総裁選が行われているが、安倍氏が支持を集めている大きな理由は、その外交の手腕だ。しかしこれらはメディアが報じている表面的な内容であり、国民への欺瞞だ。安倍氏の化けの皮が、国際舞台でついに剥がれた。安倍政権を続投させれば、日本の前途には暗雲が漂うばかりだ」と記した。

共同通信の13日の記事によると、安倍氏は同日、北方四島問題及びロシアとの平和条約締結の問題について、「両国民の理解に進展があり、環境が整ったことが重要だ」と強調した。これは安倍氏とプーチン氏が北方四島問題の解決をめぐり、異なる認識を持つことを示した。ロシア・スプートニクの同日の記事によると、ロシアのトルトネフ副首相は「ロシアは露日平和条約問題を経済的な利益という角度から見るのではなく、隣国との友好的な関係の維持を願っている。これは交換の問題ではない」と述べた。ロシアの週刊誌『Argumenty i Fakty』は13日、「南クリル諸島と日本の投資を交換?」と題した記事の中で、「ロシア科学アカデミー東方学研究所の専門家は、投資により領土問題を解決しようとする日本の考え方は現実的ではないと述べた」と報じた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年9月14日