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新疆野生馬繁殖研究センターは新疆ウイグル自治区昌吉州吉木薩爾県内、ウルムチ市から130キロ離れた場所に位置し、面積約3万ムー、モウコノウマ保護プロジェクトを行なっている。モウコノウマ保護プロジェクトは中国が最初に立ち上げた8つの重点保護野生動物の保護プロジェクトの1つで、新疆が唯一再導入したプロジェクトでもある。同センターの基本任務は、人工飼育・繁殖を通し、モウコノウマの個体群の発展に取り組み、モウコノウマの個体群の放し飼いと繁殖の経験をまとめ、モウコノウマの野生化研究実験を行い、最終的に自然に返すこと。

春節前の2月2日、記者はマイナス20度以下の中で研究センターを訪れた。センターのチーフ技術者のエント・マーク氏が20年以上勤務する研究センターを案内してくれた。

マーク氏によると、センターは1985年以降、イギリス、米国、ドイツからモウコノウマ24匹を導入し、細かい技術プランを制定し、適応性飼育保護、柵内繁殖、半放し飼い、自然飼育、自然生活などに30年以上取り組み、2018年中頃時点でセンター内のモウコノウマの個体群は413匹に達した。うち、野生に返したモウコノウマは200匹。

モウコノウマの導入後、適応、繁殖、1代目・2代目・3代目・4代目繁殖の難関を経験し、すでに6代のモウコノウマの繁殖に成功した。平均生存率は85%に達し、世界一を誇る。2001年8月28日、センターは初めて卡拉麦里自然保護区で27匹のモウコノウマを野生に返し、「野生馬を故郷に返す」計画はついに「野生馬を野に返す」という最初の目標を実現させた。

野生馬センターのチーフ技術者のエント・マーク氏

新疆野生馬繁殖研究センターにいるモウコノウマ

2003年に野外繁殖に成功し、その後、センターは4カ所で15回にわたり計94匹を野生に返した。モウコノウマ野生化検測データの分析によると、長期飼育されていたモウコノウマは野外で食物と水源の確保、天敵からの防御などの生存の関門を順調に突破し、野生の性質の回復、繁殖、栄養、家族構成、個体群の構造、環境の質、生存状態、越冬、天敵からの防御などの面の目標を達成し、生態、行為、栄養学の面の適応性も良好で、野生化実験は模索性の成功を収めた。

遺伝多様性を絶えず向上させるため、センターは2006年にドイツからオスのモウコノウマ6匹を導入し、個体の交換を行なった。また、センターはモンゴルと共同で野生馬交流シンポジウムを開き、国際協力と交流を通してモウコノウマの繁殖と野生化を進めていく。

マーク氏は馬に草をあげながら仕事について語った。彼は主にモウコノウマの病原・疫病予防を担当する。今年、彼は研究センターで愛するモウコノウマと一緒に春節を過ごした。彼は子供の頃から動物が好きで、山で小動物を拾っては家に連れ帰って飼っていた。大学受験では動物医学科を選択した。彼は遊牧民族、騎馬民族のカザフ族で、父親は遊牧民。大学卒業後に野生馬センターに就職したのも、カザフ族として馬に愛情があるためである。就職したばかりの頃、センターは広漠にあり、木も電気もインターネットもないという厳しい環境だった。

現在、センターは世界で有名になり、世界2位、アジア最大のモウコノウマ繁殖研究センターに発展している。このような成果を上げられたのは、国が生態保護に重視し、エント・マーク氏のような勤務者の貢献があるおかげである。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年2月11日